液晶基板研磨会社の99.9999%の人が知らない闇


企業とは、経営者が自由に従業員に無理難題を押し付ける事が可能な集合体である。
実際に体験した大阪にある大企業の闇を一部紹介していこうと思う。

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これから書く内容は、従業員が数人しかいない中小企業の話ではない。従業員が三桁、それも500人以上いる大企業で起こった実話である。

キングダムの太后にも負けない社長夫人

俺がまだこの会社にいた当時は、週2回の昼ごはん(確か水曜日と金曜日)は、女性社員と社長夫人が作る手料理を社員に振る舞うという前時代的な本当に恐ろしい事をしていた。
この最初の文章だけで、この会社がどんだけ異質な会社なのかわかると思う。※他の曜日は会社が頼んであるお弁当

さらにこの会社はなんと!社長夫人が会社にほぼ毎日くるのだ。
朝会社にいくと最初に社員全員が押さなければいけないタイムカードがある。

そのタイムカードの横に社長夫人が座っているのだ!!!

まぁ、社員の中では通称ピグモンで通っていたのだが・・・。

ピグモン 

そのピグモンこと社長夫人がタイムカードを押す一人一人の社員にぼそっと言ってくるのである。

「あんた髪長いわね、早く切りなさいよ」
「あんたなぜ会社のTシャツ着てないのよ」
※この会社はTシャツすら会社の物を着ろと義務付けしていた

とか、ドラマの世界でしかこんなんないでしょ(笑)という事を平気でやってるのである。
これが「一族経営のだいご味じゃい」といわんがばかりに、堂々と攻めてくるのである。

「ここではわたしが女王様よ」と。

そんな通称ピグモンと呼ばれていた社長夫人にどえらい怒られた事がある。
それは入社して間もない研修期間中の事であった。
研修期間は毎日定時時刻が近づくと、一日のレポートを記入しなければいけなかった。そのレポートの一番最後に、記憶がおぼろげだが確か「ここを直して欲しい」的な事を書く項目あった。

若かりし俺はここに何を書こうか迷っていた。そんな時昼の手料理の事を思い出した。同期の料理に、女性の髪の毛が入っていたのだ!
料理を作っている社長夫人や女性社員は、髪の毛を縛ることもなく、三角巾を着ける事もなく、そのまま料理をしているのだ。なので入ってしまったと思われる。

俺は安直にレポートの最後の項目に、「料理に髪の毛が入っていました。料理を作る際には髪が落ちないように束ねて欲しい」と書いてしまったのであった。
今思えばそんな事を書けば、ろくなことにならないというのがマッハでわかるのだが、当時の俺は何度も言うがとても若かった。

※余談ではあるが、作ってくれる料理は毎回まずかった。ものすごい辛い時もあったし、残せないし、味を聞かれると「おいしいです」と言わなければいけない、誰もが不幸せになるランチであった。

その2、3日後だったと思う。新入社員がみんなで昼の食事をしていると、女性社員が一人一人の名札を確認している。俺の名前を確認すると
「○○君いたー!!」と奇声を上げた。まるで鬼の首でも取ったかのように狂喜乱舞である。

その声で飛んでくるピグモンこと社長夫人は、まさに化け物のような形相で走ってくるのであった。そして開口一番全力で投げ放たれた言葉が下の文言である。

「あんたのせいで社長に怒られたじゃないの!」

その後は約10分近くに渡ってねちねちと怒鳴られる俺。怒っている理由は、「髪の毛が入る服装で料理を作っていた事によって、髪の毛が入ってしまったという事を社長に知られてしまった」という事で怒っているようなのだ。もちろんほとんどの社員の前である。ほんとトラウマになるレベルだ。まるでドラマのワンシーンのような出来事であり、今ですらあれが夢だったのだろうかと時々思う。

社長夫人が俺に怒っている理由が、「あんたのせいで社長に怒られた」という事、レポートに書かずに個人的に言ってくれれば良いのにとかでは決してないのだ。
ピグモンには、たかが一新入社員のせいで社長に怒られた事がものすごく恥ずかしい事だったのであろう。まぁピグモンの褒められた所は会社で「旦那」といわず「社長」と呼んでいる事くらいだったのを覚えている。

当時は社長夫人が会社に来ていたせいもあってか、女性社員の給料が男性社員の給料より多かった。それが良いか悪いかはどうでもよいが、女性社員に昼ご飯を週に2回用意するという内容を業務として入れているのは、我慢できない女性社員もいたのではなかろうか。

連絡が取れなくなる社員

この会社では大小数多くの面白可笑しい(と言わないと精神崩壊をしてしまう)事があった。全部を書けないので細かな事は省くが、至る所に社員を監視するカメラがあり、ロッカー検査、さらには寮検査まで極秘に行っているという話すらあった。一言で言うとそこはまさにサティアンである。当時の俺はそう思っていた。

サティアン 


当然社員が突然姿を消す事があった。もうやってられねぇ!と辞職届も出さずに突如会社にこなくなるのだ。「今日あの人がこなくなったよ」とか、「あの人はもう来てないよ」とか、よく話があがっていたものだ。

この会社の平均社員の年齢は当時は27、8歳だったと思う。3年頑張ると自動的に係長クラスになるのだ。ライバルが勝手に消えていくからである。この会社に求められるのは鋼の精神力と生きる活力だけだ。

コンサルが逃げた

この会社の離職率を下げるべく、一人のコンサルタントが雇われていた。その人と俺は同郷だったので少し話をする機会が多かったのだが、辞める相談をした同期の友人が「絶対に会社は辞めるな、もうちょっと頑張ってみろ!」と励まされたという話があった。
だが辞めるなと言っていた当のコンサル本人が約1年辞めてしまった。契約は3年契約と言っていたのだが・・・・。

転職エージェントが逃げた

オフィス 


この会社は様々な所で有名である。当時の上司がラーメン屋で食事をしていると、隣の席で仕事を探している人の会話が聞こえてきた。その内容が
「○○って会社待遇いいからいこうかな」
「○○だけは絶対にやめとけ(即答)」であった。
自分の会社をそういう風に世間で言われている上司は、笑ってその話をしていた。

俺が転職エージェントに相談をした時、この会社に人を入れても入れても無限に入っていくといってた。転職エージェントもこの会社に紹介したくないと笑っていた。

pH(ペーハー)0の恐怖

ある時会社の周りにある樹木が少し枯れているように思えた。まぁそんな事もあるよねという感じで俺は気にせずいたのだが、なぜかわかった。
工場の煙突からなるべくpHを7に中和してから気化をして待機中に散布する流れなのだが、その中和機能を有するトンネルの確認を随分と忘れていたと、ある日平気で同僚が伝えてきた。
※pHとは酸性かアルカリ性の度合いを表す物

俺はまぁまさかな?とは思いつつ同僚と屋上に上りpHを測りに行くと、なんと驚愕の事態が!

限りなくpHが0に近い数値が叩き出されたのだ!!!
※pHは0に近づけば近づくほど鬼のような酸性です。

樹が枯れていた気がするのと関係は不明だが、そんな酸性の液体を気化して煙突からもくもくと町中にばらまいていたのである事は事実である。

マスコミには一切答えるな!

またとある日、会社の隣にある川に大量の魚が死んでいた。数えてはいないが大量何百匹という魚だと思う。もちろんこの会社がやった事だ(笑)あまり覚えていないが確か、少しでも流してはいけない液体をドラム缶2本分(ドラム缶は比喩)程度川に流してしまったといったような感じだったと思う。部署が違ったので正確な情報が入ってこなかったがこんな感じだったと思う。

当時は、ローカルの新聞に少し記事が載っていたと思う。
朝礼で総務部長が「マスコミにインタビューされても一切何も答えるな!」と言っており、もみ消していた。結局最後に認めたのか認めてないかは覚えていないが、当時は事実を隠そうとしていた。

専務(社長の息子)の対応

またとある日、同僚が勤務中に怪我をした。少し高い所から落下し、足から少し血が出た程度の怪我を負ってしまったのである。
工場での怪我なので当然色んな責任問題が発生したり問題があるのだが、その後の会社の対応にびっくりしたのを覚えている。
当時の専務は社長の息子がやっており、総務の部屋でふんぞり返っていた。
そこに俺が働いている部署の全員を緊急収集したのである。部屋に入ると、専務が机に足を乗せて怒鳴っていた。本当に机に足を乗せてふんぞり返っていた。

ジャイアン 

「お前ら何さらしとんじゃ!」
「怪我をしたらこいつの両親に俺が誤りにいかないとあかんやろ!」
「どふぁyほぐあおpぐぱwrgぱうfぱえ」

まぁだいたいこんな感じで怒っていた。あの母につきこの子有りといった感じである。
その時の状況は、総務で働いている女性社員を含む15人程度の人達は、たすらPC画面を見ながら聞き耳を立てて聞いている状態である。まさにドラマにあるシチュエーションと言えよう。

専務ついに逮捕

俺が会社を辞めた後にジャイアン専務は社長になり、会社を継いだと情報があった。
その後すぐに横領の罪で逮捕されたとも。俺が社員の時代は、彼はよくスポーツカーを乗り回し、会社にこない時はゴルフをし、会社の寮の屋上に打ちっぱなしまで作ってしまうほどの豪遊っぷりだったが、会社の金を横領して逮捕されたと風の噂で聞いた時は、やっぱりなと笑ってしまった。


こんな面白可笑しい会社が大企業として現在ものうのうと存在するのも事実である。一つの企業の闇の例としてここに残しておく。

おまけ
この会社の駐車場は、車を止めるスペースに常務、部長といった肩書が書かれており、来客者がよく笑っていた。

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