残業代を出さない裁量労働制を採用するブラック企業という物は、理不尽がまかり通る集合体である


企業とは「営利を目的として一定の計画に従って経済活動を行う経済主体(経済単位)である」とウィキペディアに書かれてあるが、それは大きな間違いである。
企業とは、経営者もしくは株主(出資者)の利益の為、従業員をいかに安く効率的に使い、都合の良い社則で従業員を縛り、都合が悪くなると責任者は責任をとらずに逃亡する可能性すらある、一部の人間に富が集まる事を目的とした集合体である。


建物 

企業に法律は通じない!?

企業は「経営者側の利益」の確保のためには、法律を守らなければいけない認識はあまりない。誤解を招きそうなので簡単に説明すると、ちょっとした法律、例えば労働基準法を違反して従業員をこき使うという事は朝飯前に行っているのである。
そう、みんなが車で「スピードを10キロくらいオーバーしても捕まらないでしょ」と軽く車を走らせるくらい、労働基準法なんぞなんとも思っていない企業が非常に多い。

それはなぜか?ばれない、罰則がゆるいという事だからである。労働基準法を破った企業が、ペナルティが課せられたというニュースなぞ聞いたこともない。ニュースで大々的に報道された電通ですら、社会的なイメージが下がったものの、何かペナルティがあったのだろうか?

世界の労働時間 

※平均年間労働時間:2012年 経済協力開発機構(OECD)

上記の表は世界の平均年間労働時間を調査した表である。日本は世界で15位と記されている。年間1745時間というは、一年で250日働くと仮定すると1日平均あたり約7時間となり、表を見る限りは働く時間としてはすこぶる普通に見える。
ちなみにEU一潤っているドイツは、年間の休みが日本より2週間程度長く、さらに1日の平均労働時間は5.5時間とされていて、仕事に関する時間効率がものすごく優れている国である。

この表には実は隠されている事実がある。それは、「アルバイト及びパートの時間を含む」という働き方が違う人が混ざっている事、
そして「報告をしていない時間がある」という事。

まずアルバイト及びパートタイマーの方が含まれている計算になっているという事から、実際に正社員として働いている人の時間は、7時間よりも多い時間となるだろう。他の国も同じ事が言えるのだからさほどこれには言及しない。
問題は「報告をしていない時間がある」という方だ。

これに関しては、日本は深い闇と抱えているといえる。日本の国民性なのかもしれないが、日本人は「ただで働く事を美徳としているのではないか!?」と思うくらい、給料が発生しない時間外労働が多いのだ。なぜ給料が発生しないかというと、単純に企業の利益が減るという事もあるが、労働基準監督署に労働時間がばれたくないからだ。つまり労働者が会社に報告をしない時間が多いという事になる。※会社が嘘の勤怠表を出すように強いる場合が多い

時には社員を「早出させ勤怠表には定時に出社した事にする」、時には「会社で働いているにも関わらず帰った事にする」、時には「家に仕事を持ち帰らせてやらせる」といった様々な手段をとり、あの手この手で時間外労働の事実を消しているのだ。


学生の中に多くいると思うのだが、
無給で働かせる時間が多い企業=ブラック企業
という認識でいる方も多いと思う。

ブラック会社に勤めている 

ただその体でいくとほとんどの企業がブラック企業にあてはまる。
例えば非常によく見る求人の内容には、
「残業代〇時間の給料を含みます」という文言だ。大小関係なく多くの企業によく見る内容だ。これは〇時間を超えない残業は残業代を払いませんという意味。

つまり、企業側から言わせれば「早く仕事が終わっても、この時間分は給料を払っているので帰ってはいけませんよ」という事だ。企業よっては言葉に出して言わない事が多いが、集団となった社員は早くに帰ろうとする社員に無言の圧力を自然とかけてしまうのだ。企業とは、「成果主義」という言葉も多くの企業が使っているのにも関わらず、「給料の中に残業〇時間含むと」いった矛盾を平気で突き付けてくる変な集団なのである。

さらに給料を出さないので、働いた時間を少なく申告してねという恐ろしい事をしている企業も多くあるのだ。ほとんどの企業が時間の大小はあれど行っている事なのである。表では日本の働く時間は世界で15位となっているが、実際には1位のメキシコと大差がないという事。


企業には社員をただで働かせる魔法の言葉がある


まどまぎ 

企業には社員をできるだけ給料を少なく働かせる魔法の言葉がある。
それは「裁量労働制」という言葉だ。

「裁量労働制」という言葉は、ほとんどが給料を減らす目的で使用している魔法の言葉である。

「裁量労働制」とは、労働者が雇用者と結ぶ労働形態のひとつであり、労働時間と成果・業績が必ずしも連動しない職種において適用されるとされている。
つまり、「労働時間が長くても成果がなければ給料に反映しない」「成果があれば早く帰ってよい」という意味なのだが、実際はそのように使われていない現実がある。

どういう事なのか説明しよう。
よく開発関連の会社にある事なのだが、例えば仕事が良くできる人がいたとしよう。仕事ができる=仕事が早く終わらせる事が可能ということ。仕事が早く終わると企業はその人をどうしたいと思うだろう。答えはこうだ。

「次の仕事をやってもらおう」となるのだ。早く帰らせるなんてもったいない、給料払っているのだから、使える人材には長く働いてもらいたいというのが企業の考えなのだ。すこぶる当たり前である。

実際の開発関連の仕事ではグループ単位で動くことが多い。一人の仕事が終わらせていてもグループ単位ではまだまだ終わっていないという事ばかり。その人が「仕事が終わったので帰ります」と言おうものなら、まだまだ終わっていない人からは蔑む目で見られ、上司からは時には申し訳なさそうな顔をしたり、時にはにこやかに次をやってくれと平気で言ってくる。
結局長時間拘束される事になり、無給で働く事になってしまう現実が待っている。

何を言われても「自分の仕事は終わったので帰ります」という鋼の意思を口にして行動するのも良いが、出世街道からは自然と外れていき、会社に居づらくなるという現実すらあるのだ!
特に下請けの開発会社に多くある話なので覚えておこう。

なぜブラック企業が多くなる?

なぜブラック企業が無くならず世にはびこってしまうのか?という事を説明しよう。
それはブラック企業の方が従業員を長くて安く使うので、単純に利益を出しやすく、製品やサービスを安価で世の中に提供しやすくなる。

なので必然的に同じ製品やサービスを提供している社員を優遇しているホワイト企業がブラック企業に淘汰され、消えていってしまうからである。ブラック企業は無くなるどころか増える一方なのだ。

わたみ 

現在非常に日本は好景気だといわれている。がしかし、自分たちの給料にどれだけ反映されているか思い出して欲しい。現代の多くの企業がどれだけ一部の人間に富が集まる事を目的としたグループである」であるかがわかるはずだ。

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