パチンコって価格は適正なの?
パチンコの価格は1台概ね35~45万円でホールに入荷されている。
ホールはとても高い電化製品を何台も購入している事になるのだが、
パチンコメーカーは1台当りどれくらいの利益がでているのか今回書いてみる。(*`へ´*)
盤面単価はいくら?
1台当りの盤面単価という言葉は、世間では台の販売価格に当てはまるのだが、メーカーでは違う意味で通っている。
その意味とは1台当りの生産コストを意味する。
メーカーの盤面単価とは「1台生産するのにこれくらいの金額がかかっていますよ」という金額を計算して、販売価格を設定しているのだ。
そこで一定台数を販売できると損益分岐点となり、そこから純利益が生まれるといった計算方法である。
では気になる1台当りの盤面単価はいくらなのだろうか。
なんと8万~20万円
だいたいこれくらいである。
ブレ幅があるのは使用している版権使用料が違ったり、メーカー毎の枠の金額の違い、役物や液晶映像の開発費の差である。
明らかに見た目がしょぼく液晶が非搭載の機種は、1台8万円程度で作られているという事になる。
つまり
メーカーは10万円しかかかっていない機種でも、30万円以上でホールに販売しているのだ。
つまり利益率が200%である。
台の販売台数が伸び悩むにつれて、販売価格を下げるのではなく価格を上げる方向に進んでいるパチンコ業界。
パチンコホールも
「台の価格は関係ない。客がつくかどうかだ。長期高稼働するならいくらでも構わない」
というスタンスを長年続けている。
そのしわ寄せは全てユーザーが負担する事になる。
そんな業界だから、ライトユーザーはパチンコは遊ぶ事もできないという認識になり、コアユーザーしか残らない業界になってしまった。
もう10年以上業界で言われ続けている事である。
メーカーもライトユーザーを増やさないといけないという認識があったのだが、コアユーザーから搾り取れれば良いという考え方もまた根強く残り続けている。
パチンコ業界の行く末
今後パチンコ業界はどうなるのか。
俺は「ホールとメーカーの境目が無くなる」と考えている。
今年から施行される新しい規則によるパチンコ業界のさらなる縮小は回避できない。
ではホールとメーカーが生き残るにはどうすればよいか。
答えはいたってシンプルである。
メーカーとホールの合併しかない。
それはなぜか。
メーカーとホールが分かれているから、そこで2重に利益が発生する事になり、ユーザーを苦しめる事になるからだ。それを解消してやればよいのだ。
例えばマルハンやダイナムといった店舗数が多いパチンコホールがが弱小のメーカーを合併するとどうなるだろうか。
開発したパチンコ台が、300~400店舗に自動的に導入されることになる。
実質メーカー直営店という形になるのだから、1店舗当たり100台以上導入する事も可能である。
メーカー視点で言えば、キラーコンテンツと言われる機種以外は、1万台を売るのも大変な時代と言われている中、3万台程度なら開発すればすぐ導入可能なのである。
こんなうまい状態はない。3万台売れる事が確実なら、ものすごい安い価格で販売可能だ。
事例でいうと、マルハンに三共が確か春のワルツかアクエリオンだったか何かの機種を大量に買う代わりに、台の価格を10万円値引きしたといった話がある。
合併した同じ会社の内々でやるのであれば、これ以上の値引きは容易だ。
ホール側視点で言えば、同じ会社なのだから格安価格で導入していると同じになる。
例えば1台当り40万円で買わされていたのが、25万円で購入しているといったようなイメージだ。
こうなると
ホールもユーザーに還元しやすくなる。
あと数年もすればメーカーとホールの合併現象が起こり、メーカーとホールの垣根が無くなると予想できる。逆にそうしないとこの業界はあと20年で無に帰るだろう。
弱小メーカーやホールが倒産という形を取る中、生き残りをかけて「新しい形」を模索して欲しい。
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