大昔に核戦争はあったの?


ロストテクノロジーという言葉があるように、人類史において核戦争があったという話がミステリー肯定派からよく聞かれる。
ではなぜそういうミステリーが言われるようになったのか、何が本当で何が嘘なのか説明してみよう。

モヘンジョダロ 



世界初の核実験が行われてからミステリーが始まった

核爆発 


1945年に世界初の核実験が行われた。その時が高温で熱せられ、ガラス化するという現象が確認されたのだが、このガラス化という現象が他の場所ですでに発見されていたという話がある。

若干出所が怪しいが「月刊ムー」の記事に以下の内容がある。

ムー 

1932年、北アフリカのリビア砂漠で重さが16ポンドもある融けた黄緑色のガラスの塊が出土したそうだ。

この地には北に13キロ、東西に53キロにわたって、この溶けたガラス質の層が存在していたのである。
これは現在「リビア珪土(ケイド)ガラス」と呼ばれており、ガラス層の形成年代は、2850万年前という鑑定結果が出た。

このガラス層は、科学者たちは隕石の衝突によって砂が溶けて生まれたものだと主張してきたが、肝心のクレーターは発見されなかった。

実このようなガラス層が形成されるためには地中にあるガラスの元となる珪素が融点(セ氏約1400度)を超えるほどの超高温になる必要があるらしい。

地球上でこうした超高温が生じるとすれば、隕石の激突か火山の噴火、そして”熱核反応”しかないのだ。
実はアメリカの考古学者たちも、ある場所でこれとよく似たガラス物質を見たことがあった。ホワイトサンズという核実験施設である。原子爆発が砂のガラス化現象を現出するという事実が報じられている。


リビア砂漠にて同様の砂ガラス(と勝手に呼ぶが実際はトリニタイト)が発見されているというのだ。
地質学者がこの砂ガラスはいったいなんだ?と悩ましていたのが、核実験後にこいつがいったいどうやったらできるのかが分かったという話らしい。

隕石の衝突や火山の噴火によっても同様の現象が起きるらしいが、それらの跡がまったくないのに、砂ガラスがある地層が存在するというのだ。

アシタノワダイに動画で少し述べられているので紹介しておこう。



実に面白い。

ガリレオ 


モヘンジョダロの噓


モヘンジョダロ遺跡から発見された遺体から放射能が検出されたとか、ガラス化した町があるといった話がある。

さらに、あたかも核戦争があったと連想されるような神話がその地域に存在する事によって、核戦争がここであったんじゃないか!とミステリー肯定派から言われている。


では事実はどうか。
放射能が検出されたというのは事実かもしれない。だが放射能というのは意外にも色々な地域で検出されている。

例えば新・全国の放射能情報一覧では日本の放射能情報が発表されている。
実に日本の様々な所で検出されていることがわかる。

さらに、広島、長崎といった実際に核兵器が使用された地域と他の地域で同じ量程度しか検出されていない。
モヘンジョダロでどれくらいかわからない(通常の50倍と言われている?)が放射能が検出されたからといって、核兵器に直結するのはおかしい話なのである。
広島や長崎のウラン・プルトニウム型の核爆弾が落ちた地域ですら、ほとんど検知できないのだから。むしろ核兵器というよりも、放射性物質がそこに存在するという見方の方が自然だ。


他にもモヘンジョダロにはガラス化した町があるという話だが、こういう話があったほうが面白いと考えた人が作ったねつ造説がある。
というのは最初に言い出したのは、イギリスのデイヴィット・W・ダヴェンポートとイタリアのエットレー・ヴィンセンティという2人の研究者。

彼らがガラスの街を発見し、古代核戦争説をまとめたという書籍はもうどこでも手に入らないし、二人の研究者も行方知れずというのだ。

さらにモヘンジョダロの専門家はそのガラスの町を見たこともないという話だそうだ。場所すらもわからないという。
グーグルアースでも情報となっている半径400メートルに及ぶようなガラス状の物資で覆われた平原など全く見ることはできない。

実際に誰も場所が確認できないのだから、あるという方が難しいだろう。


最後に核兵器が使われたんじゃないかという神話の話だが、調べてみると
マハーバーラタという叙事詩には、8000~10000年前の出来事だといわれている。
インダス文明のモヘンジョダロ遺跡は、今から4000年前と推測されているので、時代がまったく合わないのである。

なのでこちらの話も、ただこうだったら面白いねと話を膨らましているだけなのだ。

ライト 


人類史の歩み

所説あるが、人類の祖とされるホモサピエンスが栄えたのが20万年以上前とされている。
そして今から約1万年前に人類は農耕をはじめ、狩猟生活から脱出した。

その後、この1万年の間に急激な化学の進化を遂げ、現代の文明に至るのである。
1万年で急激な進化を遂げた人類の文明は、果たしてこれが最初なのか?という考え方がこのミステリーの根幹にある。

20万年以上もずっと進化を遂げずに、文明を築くことがなかったのか。
確かに20万年の間に急激な進化が数回起こり、文明が核戦争によって滅んでいるのではないか?という考え方もあるだろう。

核実験で発生した砂ガラスと同様の物が、核実験を行っていない砂漠で発見されているのが証拠だと。

ロマン溢れる話だが、隕石の衝突でできた、噴火でできたといった可能性とどっちが高いか考えるべきだと俺は思う。運んできたという事も考えられる。

だけども、自分たちが人類史上初めての高度な文明だと決めつけるのもまた証拠がないのだ。

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