相撲協会の闇

12月に発覚した日馬富士暴行事件において、被害者側である貴乃花親方がなぜか理事降格という処分を受けた。議論される事もなく理事降格ありきで会議が進められ決定したそうだ。
この事件を一般企業に置き換え、暴行事件発生から理事降格までを説明したいと思う。




事件発生


登場人物

会社役員 イケボー
会社役員 イノスケ
会社部長 ハッカク
会社課長 タカハナ
会社係長 ハルマ
会社係長 ハク
会社社員 タカイワ

交通事故 

平社員であったタカイワは、その日交通事故を起こしてしまった。
普段から少々荒い運転をするタカイワがとうとう事故を起こしてしまったのだ。

事故を起こしてしまったのはしょうがないが、その相手はなんと同じ会社員であるハク係長であった。

ハク係長は、タカイワの普段からの運転が荒い事に注意をし、さらに会社では「係長である俺の事を悪く言っているそうだな」とタカイワを注意をし始めた。
事故現場が会社の傍であった為、他の会社員も離れたところから見ている状況である。

その時事故現場にいたハルマ係長も見守っていたのだが、ハク係長が注意をしているその際にタカイワがスマホを取り出し触り始めたのだ。

「何触ってんだてめぇ!」

声たかだかと怒りをあらわにしたのはハク係長ではなく、ハルマ係長であった。

ハルマ係長
「直属でないにしろ上司であるハクがしゃべってるのに、スマホ触るやつがどこにおる!」
「相手は誰だ、家族か?」

タカイワ
「友達です。」

ハルマ係長
「男か女か?」

タカイワ
「女です。」

ハルマ係長
「なめてんのかてめぇ!!」

ハルマ係長は、上司が注意している最中に彼女と連絡を取ったタカイワにブチ切れた。
ここは至極まっとうな事である。直属でないにしろ上司であるハク係長が注意している最中にスマホを弄っていたのであれば、怒られて当然である。

怒りの収まらないハルマ係長タカイワを数十発殴った。
その後近くにあったビール瓶を持って殴ろうとしたがそれがすべり落ちたので、落ちていた空き缶で殴り始めた。

ようやくハク係長を含むその場にいた会社員達が止めに入り、タカイワへの暴行は終わった。
タカイワはのちになぜ皆が止めてくれないのか疑問に思ったという。

以前プロレスラーだったハルマ係長は体格もよく、その力は何人たりとも寄せ付けないパワーを持っており、そのパワーで数十発も殴られたタカイワは、脳に異常がでる可能性があると診断されるほどの怪我を負ってしまったのだった。


事件発生数日後

子供を叱る親 

タカイワはとても困っていた。暴行を受けた被害者なのだが相手は直属ではないにしろ同じ会社の上司なのだ。
なんとか穏便にすまそうと、直属の上司であるタカハナ課長には

タカイワ
「階段で転んでしまったんです。」

と噓をついてしまった。

しかし、タカハナ課長は見抜いていた。尋常じゃない怪我なのである。階段で転んでできた傷ではないと。

タカハナ課長
「タカイワよ、その怪我は転んでできた傷じゃないだろう。」
「たかが会社の上司だが、俺の事は本当の親と思って本当の事を話してくれ。」

タカイワ
「実は・・・~~~な経緯でハルマ係長に暴行を受けたんです。」
「どんどん具合も悪くなってきているので、病院にいこうかと思っています。申し訳ございません。」

タカハナ課長
「そうか・・・それは大変だったな。すぐに病院にいけ。あとは俺に任せろ。」

事件発生後数日間は会社にも世間にも、事件の事は明るみにされていなかった。
その間ルマ係長ハク係長といったその場にいた関係者は、普通に会社で仕事をしていたのである。
当然この二人やその他近くで見ていた会社員も、会社には報告をしなかった。
なぜならこの会社は歴史はあるがとても閉鎖的で、何か事件が起ころうものならものすごく騒がれる会社だったからである。


事件発覚

驚く 

唐突に事件が発覚した。
それはタカハナ課長が警察に被害届を提出したからだ。
事件、事故が起こったのであれば、警察に報告するのは当然なのである。

しかしながらタカハナ課長は会社に報告をしなかった。
それはこの会社が異常な決断をするのを防ぎたかったのだ。警察、検察の調査、判断が全て終わってからでないと、この会社は何をしでかすかわからないと。

当然である。犯罪が起こったのだ。会社の判断ではなく、ここは警察に任せるのが当たり前なのだ。

ハッカク部長
「タカハナ課長、事件の詳細はタカイワから聞いていると思うが会社に報告してくれたまえ。」
(世間で騒がれる前に会社内で早く丸く収めないと・・・)

タカハナ課長
「拒否します」
(お前らに言うとろくな事にならないだろ。警察に任せるのが正義だ。)

ハッカク部長
「なぜだ。君はこの会社の社員だ。報告する義務がある。」
(どういうつもりだこいつ・・・まさか・・・謀反を起こす気か!?)


タカハナ課長
「警察に任せているので、私から言う事はありません。」

ハッカク部長
「しかしだねぇ君、会社内の事は会社も把握する必要がある。なるべく早く解決しないとこの会社にも悪影響があるんだよ」
(こいつまさかこの会社を乗っ取ろうとしているのでは・・・)

タカハナ課長
「・・・」
(証拠を隠滅されても困るから、今後は言いたいことは書面化しておこう。)

ハッカク部長
「ちょっと誰か、警察に電話して聞いてくれ。タカハナ課長に話をしてもらっても問題ないかどうかを。」

プルルルルル

警察
「あ~ハルマ暴行事件の件ですね、そちらの判断に任せますよ。」


ハッカク部長
「警察が判断をこちらに任せると言っているのだ。タカハナ課長、もう一度聞く。
この事件の詳細を教えてくれ。」

タカハナ課長
「判断を任せるという事は、事件の詳細を話合う事も話し合わない事もこちらで判断して良いという事。なので拒否します。」

ハッカク部長
「gはおgじゃltkjぃjがlkfl;」

「はぁはぁ、ではタカイワ本人に聞くとしよう。タカハナ課長、タカイワはどこにいるのかね?」

タカハナ課長
「・・・・」

ハッカク部長
「だんまりか。君には失望した。君はまだ人類補完計画に参加する資格がないようだな・・・。然るべく処分を待ちたまえ。」

暗転


事件発覚7日後

事件七日後 


世間では、以前度重なる暴力事件にうんざりしていたこの会社の信頼が上向き始めていた頃に発覚したのだ。
テレビのニュースはこの会社の闇についてある事ない事報道しまくったのである。

ハッカク部長
「こう世間が騒ぎ立てると我々も何か動かないといけない。誰かタカハナ課長に会いに行ってくれ。」

黒子社員
「何度も会いに行ったのですが居留守を使っているようです。話し合いは無理かと。」

ハッカク部長
「う~む、タカハナ課長め!この対応この仕打ち覚えておけよ。役員に通報してやるからな。これでやつの出世はおろか、降格も間違いなしだろう。」


事件発覚49日後

事件48日後 

日々この会社の報道がされており、ニュースにうんざりしていた世間は衝撃を受ける事となる。

イケボー役員
「タカハナ課長は会社員として報告の義務を怠りました。会社ではホウレンソウが大事です。問題が起こった時に上司や会社に報告しないというのは、会社の社則に違反します。

「社則は憲法よりも大事なのです。会社が警察にまだ言うなといえば、まだ言ってはならないのです。会社が被害届を出すなといえば出してはならないのです。※相撲協会の闇を斬る!参照

「タカハナ課長は社則違反により、2段階降格とし主任にします。」

なんと、事件を起こしたハルマ係長の上司である〇〇課長と、被害者であるタカイワの上司であるタカハナ課長の罰が同じだったのである。

違いといえばハルマ係長の上司は自分から降格を申し出たという点だけである。
さらにハルマ係長の上司は、2か月後には同じ地位に復帰したいと申し出ている。



ハッカク部長
「ハク係長はその場にいて暴行を止めなかったという事で、二か月の減給を命じる。」

ハク係長
「わかりました。すみませんでした。」
(たった二ヶ月の減給で済んでラッキー)

ハッカク部長
「さらに言うと勤務態度も係長としてよろしくないようだ。改めるように」

ハク係長
「はーい、かしこまりかしこ。」
(給料以外にも収入はたくさんある。痛くもかゆくもないな・・・)


世間
「え、なにこれ?」

あまりにも私情を挟んだ会見模様に世間は度肝を抜かれた。
だからタカハナ課長は報告しなかったんだと同時に納得した。
こいつらに任せているととんでもない事にしかならないのだと。


この事件の陰に、ひっそりと起こっていたもう一つの事件があった。
会社役員イノスケのセクハラ問題である。後輩の唇や胸を触り、問題となっているのだ。

イノスケ役員
「男色の趣味はないので、なぜこんな事をしたのかまったくわからない。」
「てゆーか、暴力事件の影に隠れての事だから穏便にすましてはくれまいか。」

この会社は色んな所で事件が起こっているのである。


事件発覚49週後

ケンシロウ 

あの事件が起こってから1年が経った。
あの会社にはタカハナ課長の姿はなかった。
タカハナ課長は会社を去ったのだ。たがタカハナ課長は同じ業界の一線にいた。
あんな会社でやるよりも、自分が正義と信じる道を進みたいと。
そんなタカハナ課長を応援する声は少なくなかった。

       完


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